PIANO BLUES OF JOY |
2009.6.3 22:30
ジョイスティッカーの皆様
お元気でございましたでしょうか
2ヵ月ぶりの登場でございます。
サナダでございます。
「楽しくなるようなピアノブルースを」
というお題を頂戴いたしましたので、
ならばということで喜び勇んで参った次第でございます。
早速レコード棚を探索。
我が家のレコード棚のブルースコーナーは
右からテキサス地区、メンフィス地区を経由してシカゴへと北上し、
その先にはデルタなどのカントリーブルースと
おおよそこんな具合に配列されている。
余計な能書きはこの辺にしてレコードに手を伸ばす。
ゲイトマウスブラウン、Tボーンウォーカー、アルバートコリンズ...
あれ、おかしいな。
少し焦りつつもさらに北上。
ジョンリトルジョン、バディガイ、ハウリンウルフ...
ありゃま、
何とギターブルースばっかり。
ふと視線を戻すと...あった!
数少ないピアノブルースコレクションからの一枚。
秋田スリムならぬメンフィス・スリム。
Pヴァインの企画物「50年代の黒人音楽シリーズVol.6」
おそらく十数年ぶりに棚から取り出す。
しかし...
楽しくないというわけではないがどことなく通好みの雰囲気。
しかもマットマーフィーのギターが前面に押し出されていて
ご要望に対しては全く的外れ。
気を取り直して他をあたってみる。
オーティススパン。予想外にカッコ良すぎる。
リロイカー。おしゃれー。
むむ、楽しいピアノか...
ならばこれはどうだ!
ヒューイピアノスミス/Rockin’Pneumonia And The Boogie Woogie Flu
邦題「ロッキン肺炎ブギウギ流感」
こりゃあ文句なしに楽しい!
肺炎だろうが新型インフルに罹ろうが体が勝手に動き出す。
しかもタイトルからして何とも楽しげではないか。
ニューオーリンズR&B界の仕掛人であるスミスの代表曲としては
他にもDon’t You Just Know ItやHigh Blood Pressureなど
後進に愛され受け継がれているナンバーが多い。
しかしちょっと待て、これってブルースかい?
(しばし自問自答...)
結論。
楽しいブルースとは要するにリズミカルなナンバーであり
それは即ちリズムアンドブルースということになるのだ。(あっさり解決!)
ちなみにニューオーリンズものであれば
プロフェッサーロングヘアの「ニューオーリンズピアノ」
ドクタージョンの「ガンボ」
まずはこの辺をお薦めいたします。(サナダ)
Rockin' Pneumonia and the Boogie Woogie Flu-Huey Piano Smith