相撲スティック番外編 |
ども、キクチです。
いやぁ、スゴかったですねTDK、見ました?。日産にしろ他のチームにしろ、言ってみればプロ予備軍の超一流どころ。それにひきかえTDKは大変失礼ですが無印三流チーム。それが全国制覇なんて痛快じゃないですか。故ちばあきお氏の漫画「プレイボール」みたい。あ、墨谷二高は全国制覇してないか。ちなみに甘党のボクとしては「TDK野球部パフェ」なるものが気になりますが…。めでたいんだから、便乗商品もOKであります。なにはともあれ、おめでとうございます。
さて、ここからが本稿の本題。ちばあきお氏が漫画家を志したのは兄上の影響だそうな。その兄上というのが日本漫画界の重鎮ちばてつや氏であります。ちばてつや氏といえば「あしたのジョー」「おれは鉄平」「あした天気になあれ」等スポーツを主題にした作品を多く書かれています。それら作品群の中でもボクが大好きなのが「のたり松太郎」という作品です。 この作品は、70年代末から「ビックコミック」誌で連載されたもので、なんと相撲を題材としております。
連載開始当時、ボクはまだ幼児であります。なんでそんな漫画を読んでたのかというと、親父が好きで単行本を買って読んでたから。ま、読み始めたのはさすがに小学校の4、5年生からですが。ちなみに、ちばあきお氏の「プレイボール」も「キャプテン」も親父が買ってきたのです。普通父親は「野口英世」とか「蜘蛛の糸」とか買い与えるのでしょうが。だいたいボクの高校入学祝で頂いた図書券で手塚治の「ブッダ(仏陀)」買ってこい、とかいう親父ですから。困った人です。 えっ、その図書券で何買ったかって?、高校生ですよ、8割方エロ本に決まってます、しかも上様でおツリまでもらって。 ごめんなさい…。
さて、「のたり松太郎」の内容ですが、破天荒な暴れん坊の松太郎くん、ひょんなことから相撲部屋に入門し次から次へと事件をおこす…という、ちば作品の典型であります。「あしたのジョー」や「おれは鉄平」は少年誌の連載作品(「あしたのジョー」って少年漫画か?)。しかし、当時「ビックコミック」といえば、さいとうたかおの「ゴルゴ13」、白土三平の「カムイ伝」、黒鉄ヒロシの「赤兵衛ぇ」等、青年誌というかむしろ中年誌といったラインナップ。当然「のたり松太郎」も子供向けではない。
どんなかといえば、バイオレンス!エロ!ギャンブル!ヤクザ!酒!嘘!借金!失恋!下痢?田舎の家族?恩師?…。エンターテイメントであります!ロケンローッ!!!。
まだまだ毛も生え揃わぬキクチ少年は、おとなの世界を見るようで、わくわくしたのでありました。
日曜日から大相撲秋場所が始まります。今場所も白鵬の綱取り、雅山の大関帰り咲き、怪童把留都等話題は尽きません。楽しみです。相撲好きの方も、そうでない方も「のたり松太郎」は楽しめる漫画であります。秋の夜長、一読することをお勧めします。
ボクも久しぶりに読み返そう。