鴉 |
2010.10.22 23:00
ジョイスティッカーの皆様
おばんでございます。
サナダでございます。
それはとてもよく晴れた朝のことだった。
前夜の雨が街の汚れを洗い流し、
そのお陰で澄まされた空気が
自転車と一体になった僕の体内に入り込んでくる。
気分を良くした僕と自転車は軽快に走り続ける。
途中、橋の上からちらりと川面を見下ろすと、
カルガモの親子らしき影が見えた。
なんと平和な光景だろう。
さらに僕は車輪の回転を促した。
寺町に差しかかるとイチョウの大木が見えた。
うっすら黄色く色づき始めている。
あと一週間もすれば他の木々も赤や黄色に色づくのだろう。
このとき僕の五感のうち働いていたのは視覚だけだった。
が、次の瞬間、地面からぼたりという音が聞こえ、
僕の聴覚が作動した。
危機一髪。
大木の上から鳥の糞が落ちてきて僕の脇をかすめたのだ。
それから僕は安全策を採って少しだけ車道側に寄った。
あと少しで寺町を抜けようかというところ、
墓場を囲うブロック塀の上、
ちょうど自分の顔の高さくらいのところから声が聞こえた。
悪意を含んだ声。
グワアというカラスの声なのだが、
明らかに僕に向かって「オイ」と言っているようだった。
本能的に危険を感じた僕は聞こえない振りをしてそこを通り過ぎた。
まるで、不良にカツアゲされかけている中学生のようだと思った。
しかし、身の安全を確認する時間もなく、
今度は後方からバッサバッサという音が近づいてくる。
そして僕の頭に何かが乗った。
それが何なのかは頭皮を通じても感触で分かった。
三本の爪が二つ、僕の頭に乗っかっている。
「おいっ、何すんだ!」
僕は人間の言葉で叫んだ。
そして三本爪のそれは何事も無かったかのように、
しかし僕をあざ笑うかのように、またバッサバッサと音を立てて飛んで行った。
どこへ飛んで行ったのかは知らない。
振り向いて確かめようという気にはならなかった。
そして僕もまた何事も無かったかのようにペダルを踏み続けた。
ただ、さっきまでの清々しさは一瞬にして消え失せ、
僕の心はまるで深海のような深い青色一色に支配された。(サナダ)
今 夜スト2デイズ用のレコード選び中です あれこれひっぱり出してます
ジョイスティッカーの皆さま 夜スト2デイズを是非ともよろしくお願い致します
ヒッチコックだと思ってた(笑
オレは、とある場所の鴉は
だいぶ手なずけたぞ。
鳶の方が早かったけれど。
観ていると鴉の方が凶暴だ。
鳶にやったエサなのに
鴉は自分より大きい鳶に向かっていって
横取りしようとしやがる。
エサ取り能力は低いくせに
ずるがしこいやつだ。まったく。
人間世界にもそういう奴は
ごろごろおるがのう。
ははっ。
それはさておき、自分達のライブ告知忘れてた!
11月3日(祝)、ライブスペース四階にて、
「カルガモネンド ロックの夜明けツアー東日本編」
出演:カルガモネンド、JOY STICK、THE WAYBARK、犬死に、屋根裏社中。
18:00オープン、18:30スタート
前売¥2,000 当日¥2,300 (1drink¥500別)
ジョイスティッカーの皆様、お待ちしております!!